子どもの教育について調べているものの、
- 情報が多すぎてどれが効果的かわからない
- 教育の成果が見えるまで長い期間がかかるなかで、今の教育で良いのかの判断が難しい
と思ったことはありませんか。
この記事では、子ども4人(3男1女)を東大理Ⅲに合格させた母である著者が妊娠期から大学受験期までにやっていた子育ての内容が書かれている本、佐藤亮子(2020)『東大理三に3男1女を合格させた母親が教える 東大に入るお金と時間の使い方』ダイヤモンド社(以下、『東大に入るお金と時間の使い方』)を紹介します。
こんにちは。ダイチです。
2人の子ども(2歳差)の父親で、時間やお金を効果的に使いながら子どもの教育を行うことと、将来的に子どもが自分の力で生活できる人になれることを目指しています。
この記事が、子どもが学校生活や学業で成果を発揮できること、親にとっては子供との時間を楽しみながら自信を持って教育を続けていくことに貢献できれば幸いです。
『東大に入るお金と時間の使い方』とは
著者
『東大に入るお金と時間の使い方』の著者は佐藤亮子さんです。
本書のタイトルにもありますが、ご自身の子ども・3男1女全員を東大理Ⅲへ合格させた方です。
本書以外にも教育本を多数執筆されています。
私は本書以外に既に1冊読んでいます。
そして、下記で記事にもしています。
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著者の他の本も読んでみたいと思っています。例えば、以下のような本です。
概要
『東大に入るお金と時間の使い方』の概要を私なりの視点で整理すると、
- 妊娠期から大学受験期までの子育ての全体像
- 教育のためのお金の使い方
- 教育のための時間の使い方
の3つが書かれた内容の本ということになります。
妊娠期から大学受験期までの子育ての全体像
『東大に入るお金と時間の使い方』の目次をざっと眺めるとわかることなのですが、本書は第1章の「0歳から教育費を惜しまない」から始まり(正確には”妊娠中”から何をしたのかが書いてある)、大学受験期までに著者が何をしたのかが書いてあります。
つまり、妊娠期から大学受験期までの教育にお金も時間も惜しまない著者の子育ての全体像がわかるのです。
- 就学前までに何をしたのか
- 小学生の時期に何をしたのか
- 中学・高校時代に何をしたのか
などの各段階で何をしてきたのかの全体像がわかります。
教育のためのお金の使い方
そして、著者が教育のためにお金を惜しんでこなかったことが『東大に入るお金と時間の使い方』の全体からわかります。
子どもたちの成長の各段階で、教育のために著者がお金を惜しまなかったエピソードがこれでもかというくらい出てきます。
お金を惜しまなかったエピソードの数が多いだけでなく、そこにそこまでお金と労力をかけるのかというものも出てきます。
例えば、私が特に印象に残ったエピソードとしては、子どもたちのプリントを見やすくするために、当初はコンビニで拡大コピーをしていた著者が、最終的に家庭用コピー機を導入することにしました。当時定価45万円くらいのコピー機を電話で価格交渉して14万円まで値下げしてもらい購入したというものがあります。
私も同じことをするのかと問われたらしない可能性の方が高いのですが、このような子育てに対する積極性は取り入れさせていただきました。
教育のための時間の使い方
時間の使い方も参考になりました。
例えば、時間の使い方の方針としては、著者は何事にもためらっていません。悩む時間はもっと有効に使った方が良いとして、とりあえずやってみるべきとしています。
また、無駄を極力排除しているエピソードが多いです。
具体的には、細かいところですが、私自身さっそく取り入れさせていただいたものだと「子どもがプリントを間違えたら親が消しゴムで消し、子どもにはやり直しだけをさせる」があります。
このような教育のための時間の使い方のエピソードが、子どもの成長の各段階で数多く出てきます。
ダイチの感想
『東大に入るお金と時間の使い方』を読んでの私(ダイチ)の感想は、
- 子育ては仕事
- 東大合格に納得
- まずこの一冊を読むべき
です。
子育ては仕事
『東大に入るお金と時間の使い方』を読んで、子育ては仕事なんだと思いました。
著者は子育ての目標を「わが子が自分でお金を稼いで、自分の力でしっかり生活できる人間に育てること」としています。
そして、そのために著者は本書で書いたようなお金と時間を使って活動したのです。
これは仕事だなぁと思って本書を読み進めていました。
著者も自分のことを子育て職人と言っていて、まさにそのとおりだと思いました。
東大合格に納得
著者の行動力があれば、子ども4人が東大に合格することに納得できます。
このブログを読んで『東大に入るお金と時間の使い方』に興味を持った方には、是非とも本書を読み進めていただき「3兄弟が灘に通っていたときのある日のスケジュール」を見ていただきたいと思います。著者の行動力(タフさ)に衝撃を受けるとともに、子ども4人が東大に合格することに納得すると思います。
同じことが我が家でもできるかと言われれば、共働き家庭の我が家にはできない内容でした。
でも、本書を読んで、
- 目標を持って子どもと関わるようになった
- 子どもに使う時間、お金が洗練された
と思います。
まずこの一冊を読むべき
『東大に入るお金と時間の使い方』は、妊娠期から大学受験期までを網羅しているので、子育て(教育・勉強を中心としたもの)の全体像を把握することができます。
ですので、まずこの一冊を読んで各成長段階特有の内容が書かれている本を読む方がより良いと思います。
例えば、就学前なら下記のような本があります。
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インターネット上の口コミ
インターネット上の口コミを見てみると、
- 斬新な内容が書かれていた
- 具体的な行動に繋がるものが書かれていた
- 子どものために頑張ろうと思った
というようなおすすめする口コミもある一方で、
- 書かれている内容を全て実践することは難しい
- 裕福な家庭だからできること
- 他の本と重複するエピソードが書かれていた
というようなものも見られました。
私の感想部分でも既に書きましたが、共働き家庭の夫婦が著者と同じ動きをすることはできないと思います(著者は専業主婦)。
また、『東大に入るお金と時間の使い方』に書かれている方法を全て実践できる時間があったとしても、多くの家庭は経済的な理由で同じことは実行できないと思います。
各家庭の状況を踏まえて、子ども4人を東大理Ⅲに合格させた本書の方法を取り入れていけば良いと思います。
著者の
- 子育ての目標のために教育費を惜しまない(損することも恐れない)
- かけた教育費の効果を最大限に引き出す
という発想はとても参考になります。
私にとっては、子ども4人を東大理Ⅲに合格させた子育て職人が、妊娠期から大学受験期までに何をしてきたのかを知ることができて良かったです。
メリット・デメリット
『東大に入るお金と時間の使い方』を読むメリットは、子ども4人が東大理Ⅲに合格するような、妊娠期から大学受験期までの家庭でのお金と時間の使い方がわかることです。
デメリットがあるとすれば、東大理Ⅲ合格に向けた受験戦術が書かれていると期待して読み始めると、そのような内容は書かれていないので期待はずれになると思います。
子ども4人が東大理Ⅲに合格するような親のサポートはどのようなものなのかを知るために本書を読みましょう。
おすすめする人
『東大に入るお金と時間の使い方』をおすすめする人は、
- 確かな学力を子どもに身につけさせるために親はどのようなサポートをすれば良いかを知りたい人
になります。
著者の子育ての目標は「わが子が自分でお金を稼いで、自分の力でしっかり生活できる人間に育てること」です。
この目標達成の前提は、子どもが確かな学力を身につけていることです。
本書はそのためにやってきた著者の妊娠期から大学受験期までの子育てを知ることができます。
子どもの成長のために1日でも早く読もう
私が『東大に入るお金と時間の使い方』を読んで驚いたことの1つに、”著者が妊娠中に小学校6年間の全教科書を購入したこと”があります。
また、本書を読んでいると就学前教育が大事だということがわかります。本書の文量の約50パーセントは就学前教育についてのものです。特に、同じお金を使うのなら、高校3年間よりも3歳までの土台作りに使う方が学習習慣や基礎学力の構築のために効率が良いという内容も出てきます。
本書の内容を前提にすると、効率的に子どもに確かな学力を身につけさせるためには早い段階で本書の内容を知っておく必要があります。
私は長男6歳・次男4歳の時に本書に出会いました。正直なところ、妻が長男を妊娠している時にこの本を読んでおけば良かったと思ったくらいです。
妊娠中に本書を読もうとする親はあまりいないとは思います。ですが、確かな学力を子どもに身につけさせるために親はどのようなサポートをすれば良いかを知りたい人は、子どもの成長のために1日でも早く本書を読みましょう。
まとめ:お金と時間を上手く使って子どもに確かな学力を
この記事では、子ども4人(3男1女)を東大理Ⅲに合格させた母である著者が妊娠期から大学受験期までにやっていた子育ての内容が書かれている本、佐藤亮子(2020)『東大理三に3男1女を合格させた母親が教える 東大に入るお金と時間の使い方』ダイヤモンド社を紹介しました。
- 妊娠期から大学受験期までの子育ての全体像
- 教育のためのお金の使い方
- 教育のための時間の使い方
がわかる本でした。
確かな学力を子どもに身につけさせるために親はどのようなサポートをすれば良いかを知りたい人には是非とも読んで欲しい本です。
本書に書かれている方法を全てできる家庭は多くはないと思います。
ですが、各家庭の状況を踏まえて、本書の方法を取り入れていけば子どもには確かな学力が身につくと思います。
子どもが学校生活や学業で成果を発揮できるように、親としてサポートしていきましょう!