『小学生のためのモンテッソーリ教育』特徴・内容がわかる本

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小学生のためのモンテッソーリ教育はあるのか、小学生のためのモンテッソーリ教育の特徴や内容について知りたいと思ったことはありませんか。

この記事では、あべようこ(2023)『学ぶのが好きになる! 小学生のためのモンテッソーリ教育』株式会社河出書房新社(以下、『小学生のためのモンテッソーリ教育』)を読んだ私(ダイチ)が、

  • 本書の概要(モンテッソーリ小学校の教育内容、家庭でできることのヒントなど)
  • 本書を読んでの感想

などについて書いています。

ダイチ
ダイチ

こんにちは。ダイチです。

2人の子ども(2歳差)の父親で、モンテッソーリ教育の特徴や内容を理解することで、子どもが自ら伸びる環境を整えることに興味があります。

この記事が、子どもが学ぶことが好きになったり、自分らしく生き抜く力を開花させることに貢献できれば幸いです。

『小学生のためのモンテッソーリ教育』とは

著者

『小学生のためのモンテッソーリ教育』の著者はあべようこさんです。

国際モンテッソーリ協会(AMI)公認(0-3歳)(6-12歳)国際教師資格、日本モンテッソーリ協会(JAM)公認(3-6歳)教師資格を取得されている方です。

モンテッソーリ・ファームの代表でもあります。

この方の著書は既にこのブログでも紹介しています。

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概要

『小学生のためのモンテッソーリ教育』の内容は4つに分類できます。

  • 小学生の特徴
  • モンテッソーリ小学校の教育内容
  • モンテッソーリ小学校の教育内容を家庭でするためのヒント
  • おうちで行う小学校教育のポイント

小学生の特徴

『小学生のためのモンテッソーリ教育』では、モンテッソーリ小学校の教育内容を紹介する前に、その前提になる小学生の特徴を説明しています。

小学生(6歳から12歳である児童期の子ども)の特徴とは、「自分で考えられるように手伝ってね!」という魂の叫びを子どもが持っていて、「学びの種」を蒔くのに最適な時期ということです。

本書では、子どもの発達段階を下記の4つに分けていました。

  • 乳幼児期:0歳から6歳(変容期)
  • 児童期:6歳から12歳(安定期)
  • 思春期:12歳から18歳(変容期)
  • 青年期:18歳から24歳(安定期)

乳幼児期の「ひとりでするのを手伝ってね!」という魂の叫びを持っている子どもとは全く異なるということになります。

乳幼児期のモンテッソーリ教育のことがわかる本については、下記で記事にしています。

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モンテッソーリ小学校の教育内容

モンテッソーリ小学校の教育内容は、

  • 地理
  • 生物
  • 歴史
  • 言語
  • 数・幾何学

になります。

日本の一般的な小学校で習う「国語」「算数」「生活(理科・社会)」「図工」などは、上記の5分野の中に含まれることになります。

特徴的なのは、上記の5分野を学ぶ前提にはコスミック教育があるということです。

コスミック教育とは、モンテッソーリが提唱した宇宙から学び始める教育方法です。宇宙はその中に存在する全ての情報を繋げる大枠です。また、宇宙や地球の誕生から学ぶことで、人間が文明を築いた過程を知ることで子どもが自分も同じような凄いことができるんだと感じることができます。

そしてコスミック教育を進めるために「グレートストーリー」で子どもの興味を掻き立てます。

「グレートストーリー」はモンテッソーリが想像力が芽生え始めた子どものために作った物語で

  • 宇宙の始まりの物語
  • 命の始まりの物語
  • 人間の始まりの物語
  • 言語(アルファベット)の物語
  • 数字の物語

の5つがあります。本書では「グレートストーリー」を漫画で掲載しています。漫画で掲載している理由は、親が子どもを導く参考にするために親に理解してもらいやすくするためです。

モンテッソーリ小学校の教育内容を家庭でするためのヒント

『小学生のためのモンテッソーリ教育』ではモンテッソーリ小学校が教育内容である5分野をどのように教えるのかを紹介したうえで、家庭でできることのヒントも紹介しています。

例えば、地理の分野であれば自然の法則を体験することを提案しています。

具体的には、

  • 氷(個体)
  • 水(液体)
  • 空気(気体)

が入った3つの容器を用意します。そのうえで、

  • 氷は冷たいこと。固体であること
  • 水は氷ほど冷たくないこと。液体であること
  • 空気は気体であること

という違いについて体験します。

おうちで行う小学校教育のポイント

『小学生のためのモンテッソーリ教育』では、おうちで行う小学校教育のポイントとして

  • お部屋作りのポイント
  • 子どもが興味を持ったことを外に調べに行く
  • モンテッソーリ教具を買わなくてもできるアイデア
  • 「グレートストーリー」の伝え方
  • ゲームや動画、スマホに夢中になる時間

についても書かれています。

例えば、お部屋作りのポイントで書かれていた3つの内容は下記のようなものになります。

  1. ものがきちんと整理されていること
  2. 使ったものはみんなで元に戻すこと
  3. 外へ出て学ぶこと(子どもの興味を引くものが家に多すぎないこと)

ダイチの感想

『小学生のためのモンテッソーリ教育』を読んでの感想は、

  • 小学生の時期に子どもに教えるべき内容や方法を知ることができた
  • 小学生の子どもを持つ親としての心構えを知ることができた
  • 生活習慣を見直すきっかけになった

の3つです。

小学生の時期に子どもに教えるべき内容や方法を知ることができた

『小学生のためのモンテッソーリ教育』の内容のところで書いたように、モンテッソーリ小学校が児童に教えるコスミック教育と5分野の位置付けを知ることができました。さらに家庭でできることも知ることができて良かったです。

ダイチ
ダイチ

子どもをモンテッソーリ小学校に通わせることができなくても、家庭でモンテッソーリ小学校的な教育をするきっかけになりました。

小学生の子どもを持つ親としての心構えを知ることができた

モンテッソーリ教育を実践したいと思う、小学生の子どもを持つ親としての心構えを知ることができたことも良かったです。

例えば、

  • 親が宇宙(世の中)のあらゆることに興味を持つ
  • 親がワクワクしていることを子どもに共有する

です。

親のワクワクを子どもに共有することで、子どもに蒔いた学びの種が発芽するかもしれないからです。

ダイチ
ダイチ

親がワクワクしていることを子どもに共有することがモンテッソーリ教育の心構えだと思うと、気軽にできそうな気がしました。

生活習慣を見直すきっかけになった

私が『小学生のためのモンテッソーリ教育』を読んで良かったと思った点は、モンテッソーリ小学校の教育内容を知ることができたことと、生活習慣を見直すきっかけになったことです。

具体的には、

  1. ものがきちんと整理されていること
  2. 使ったものはみんなで元に戻すこと
  3. 外へ出て学ぶこと(子どもの興味を引くものが家に多すぎないこと)

というお部屋づくりのポイント3つを読んで改めて生活習慣の大切さを認識したことです。

ダイチ
ダイチ

共働き家庭の我が家では完璧にはできませんが、まずはお部屋づくりの3つのポイントを実践することがスタートラインなのだと感じました。

インターネット上の口コミ

インターネット上の口コミを見てみると、

  • 乳幼児期と児童期の発達の違いが目から鱗でした
  • グレートストーリーがマンガで分かりやすく紹介されており、話を聞くだけでは難しい話をしっかり理解することができた
  • 家でも子どもとすぐに実践することができる内容が書かれていた。教具を使わなくてもできる、家でできる具体的な内容が紹介されていた

というようなおすすめする口コミがありました。

この記事を書いている2024年4月現在では否定的な口コミは見当たりませんでした。2023年発売(電子書籍は2024年発売)なので否定的な口コミはこれから出てくるかもしれません。

ダイチ
ダイチ

私にとっては、子どもが小学生である間の子育ての方針の参考になりました。

メリット・デメリット

『小学生のためのモンテッソーリ教育』を読むメリットは本書の内容のところで書いたように、

  • 小学生の特徴
  • モンテッソーリ小学校の教育内容
  • モンテッソーリ小学校の教育内容を家庭でするためのヒント
  • おうちで行う小学校教育のポイント

を学ぶことができることです。

小学生の特徴を捉えた、小学生のためのモンテッソーリ教育が家庭でできるようになります。

本書を読むデメリットがあるとすれば、本書を読んで親のテンションが上がってしまい、子どもが興味を持てないことを無理やり学ばせるようになる可能性があるかもしれません。

この対策として、本書の内容を少し引用したいと思います。

本書でいう学びとは、本人が興味があって知りたいから学ぶ、本来の意味での学びのこと。

人は、他人に無理やり押し付けられたものには、なかなか興味を持てません。(中略)

だとすれば、大人がすべきことは、子どもが「自分で自由に選んで、学べる環境」を整えること。そうした環境の中に、できるだけたくさん「学びの種」をちりばめることです。

あべようこ(2023)『学ぶのが好きになる! 小学生のためのモンテッソーリ教育』株式会社河出書房新社
ダイチ
ダイチ

子どもにとって良い環境を作りたいですね。

おすすめする人

『小学生のためのモンテッソーリ教育』をおすすめする人は、

  • モンテッソーリ小学校の教育内容に興味がある人

です。

特に、小学生の子どもを持つ親や児童期のモンテッソーリ教育を知りたい就学前の子どもを持つ親は読む価値があります。

子どものために1日でも早く読もう

小学生の子どもがいて、モンテッソーリ小学校の教育内容に興味がある人が、まだ『小学生のためのモンテッソーリ教育』を読んでいない場合には、1日でも早く本書を読んで欲しいと思っています。

私は長男が5歳の時に乳幼児期のモンテッソーリ教育のことを学ぶことができる『お母さんの「敏感期」』を読みました。つまり、モンテッソーリ教育を実践して子育てをするべき長男の「敏感期」のほとんどはとり逃してしまったのです。

「敏感期」を逃したとしても、やり直しはきくと思っています。思ってはいますが、やはり『お母さんの「敏感期」』を読み、モンテッソーリ教育の実践に自信を持った状態で長男の「敏感期」を過ごしたかったです。

このようにならないために、小学生の子どもがいて、モンテッソーリ小学校の教育内容に興味がある人でまだ本書を読んでいない人には、子どものために本書を1日でも早く読んでほしいと思っています。

まとめ:小学生の特徴を捉えた子育てで子どもの成長を支援しよう

この記事では、あべようこ(2023)『学ぶのが好きになる! 小学生のためのモンテッソーリ教育』株式会社河出書房新社を読んだ私(ダイチ)が、

  • 本書の概要
  • 本書を読んでの感想

などについて記事にしました。

本書を読むと、

  • 小学生の特徴
  • モンテッソーリ小学校の教育内容
  • モンテッソーリ小学校の教育内容を家庭でするためのヒント
  • おうちで行う小学校教育のポイント

を学ぶことができます。

児童期のモンテッソーリ教育のことを全く知らなかった私としては、

  • 小学生の時期に子どもに教えるべき内容や方法を知ることができた
  • 小学生の子どもを持つ親としての心構えを知ることができた
  • 生活習慣を見直すきっかけになった

という感想を持っていて、本書を読んで良かったと思っています。

「学びの種」をちりばめた「自分で自由に選んで、学べる環境」を整えることで、子どもが学ぶことを好きになる支援をしたり、子どもの自分らしく生き抜く力を開花させていきましょう!