子どもが小学校に入学する前に効果的な教育方法を見つけたいと思ったことはありませんか。
この記事では、子ども4人(3男1女)を東大理Ⅲに合格させた母である著者が6歳までにやっていた子育ての内容が書かれている本、佐藤亮子(2019)『3男1女東大理Ⅲの母 私は6歳までに子どもをこう育てました』中央公論新社(以下、『6歳までにこう育てました』)を紹介します。
こんにちは。ダイチです。
2人の子ども(2歳差)の父親で、子どもたちには高い学力を持ってほしいと思っています。
この記事が、
- 子どもが自信を持って学び、成績が向上すること
- 親が子どもの教育に満足し、自信を持って子どもをサポートできるようになること
に貢献できれば幸いです。
『6歳までにこう育てました』とは
著者
『6歳までにこう育てました』の著者は佐藤亮子さんです。
本書のタイトルにもありますが、ご自身の子ども・3男1女全員を東大理Ⅲへ合格させた方です。
本書以外にも教育本を多数執筆されています。
いくつか読んでみたいと思ったものがありました。
概要
『6歳までにこう育てました』の概要を私なりの視点で紹介します。
本書を読んで下記の点が参考になりました。
- 育児の心構え
- 子どもとのコミュニケーション
- 幼児教育、習いごと
育児の心構え
参考になった育児の心構えは2つありました。
1つは、育児をしている時に不自由を感じると「これぞ子育ての醍醐味!」と思うことです。
思い通りに生活できない時、自分の時間を取れない時などに「これぞ子育ての醍醐味!」と思って少しだけ前向きな気持ちになるようにします。
2つ目は、きょうだいはみんな一緒ということで、「役割を背負わせないこと」「誰にも嫉妬させないこと」という2つのルールを掲げることです。
「役割を背負わせないこと」とは、「お兄ちゃん」という呼称は使わないということです。また、お兄ちゃんだから大きいおやつという特別扱いもしません。
「誰にも嫉妬させないこと」とは、きょうだいの誰かが他の誰かに嫉妬することを防ぐということです。例えば、兄が親が弟のことを可愛がっていると感じるようにしないということです。
子どもとのコミュニケーション
子どもとのコミュニケーションの方法で参考になった箇所は、子どもは喋ることができないだけで、大人が思っているよりずっとわかっている。だから、きちんと向き合って言葉で伝えるというところです。
具体的には、
- これから何が起こるのかをことばで説明する
- 生物として当たり前のことを、避けない(例えば、ウンチの話)
- 子どもに気を遣って喋る(大人が強い立場だがら)
- 「甘えさせる」(「甘やかす」はしない)
です。
特に、「甘えさせる」の箇所で、子どもの学校や習い事などの準備は全てやっていた。これは甘やかしではなく当然のサポートだという部分は印象に残りました。
幼児教育、習いごと
幼児教室、習いごとで参考になった箇所は、
- 「3年先取り」(勉強面)
- 習いごとを選ぶ3つのポイント
- 遊ぶタイミングを逃さない
です。
「3年先取り」とは、具体的には、
- 1歳から3歳までに、ひらがな、1桁の足し算ができるようになる
- 4歳から6歳までに、公文式で小学校4年生のレベルまで進む
です。3年ごとの幅があることがポイントです(目標を1年刻みにしない)。
習いごとを選ぶ3つのポイントとは、
- 子どもの個性は気にしない(読み・書き・そろばん(基礎)から身につける)
- 詰め込みすぎない(習いごとを厳選する)
- いい先生を探す
です。
そして、習いごとは何も身にならない期間があったとしても半年待ってから続けるかを考えることが大事だともしていました。 遊ぶタイミングを逃さないとは、その時々で子どもがやりたがる遊びは後からはできないため、好奇心の旬を逃さないようにするということです。著者は欲しがるおもちゃはほとんど買っていたとのことでした。
ダイチの感想
『6歳までにこう育てました』を読んでの私(ダイチ)の感想は、
- 著者と価値観が合うと思った
- 著者の子どもは東大に行っても不思議ではない
- 読みやすい本
です。
著者と価値観が合うと思った
私は著者と子育てについての価値観が合うと思いました。
本書の概要を紹介したところでも触れましたが、育児をしている時に不自由を感じると「これぞ子育ての醍醐味!」と思うところが合うと思いました。
私がこのブログのタイトルを「育児を楽しむ」にしたのも、子育ての不自由を楽しもうと思ったからです。
また、著者の突き詰める感じも似ているなと思いました。具体的には、母として箸の持ち方などに自信を持てるようにするため、日本箸文化協会に入会するところなどでしょうか(私はこの協会に入会しているわけではありませんが)。
著者の子どもは東大に行っても不思議ではない
著者の子どもは東大に行っても不思議ではないでしょう。
本書の概要で紹介した、勉強面についての「3年先取り」を大学受験の時期まで継続すれば受かりそうですよね。
『6歳までにこう育てました』だけを読んだ私の感想としては、高校3年生のレベルに中学3年生の段階で到達しているのであれば、高校の3年間を受験対策に専念することができる又は高校3年生の時期に大学3年生の段階に到達できるのどちらかができる。それなら当然東大に合格するよねといった感覚です。
なので、本書を読んだ感想としては、著者が書いている方法は著者の子ども・3男1女を東大理Ⅲに合格させた方法であると同時に、著者が書いている方法を実践すれば多くの子どもを東大理Ⅲ合格レベルまで持っていくことができる方法であるように思いました。
読みやすい本
『6歳までにこう育てました』は本当に読みやすかったです。
結論と、結論に関連する理由や著者の具体例が書かれているのみで余計な内容がほとんどありませんでした。
私は隙間時間(通勤時間など)を活用して読みましたが、サクサク読み進めることができました。
後述するように、1歳くらいの子どもの子育てをしている、時間に余裕のない親であっても読むことが可能だと思いました。
インターネット上の口コミ
インターネット上の口コミを見てみると、
- どんなに子育てで辛くても、これぞ子育ての醍醐味!という言葉に救われました
- 子育て中の母親の心構えがとても参考になりました
- 東大に行かせるとか表面的なことだけではない、子育ての深い指針をわかりやすく教えてくれます。母として子育てを楽しむコツがわかって有り難かった
というようなおすすめする口コミもある一方で、
- 子育てに絶対はないのだから参考程度に読むべき。また、東大に入れたのは著者ではなく、あくまで子ども
- 読んでいても中身がなく、ただ早期から幼児教育をやらせていただけ
- 学びになるところもあったが、基本的に子ども中心に、母親が子どもに関するすべての生活を整えるスタイルだったのでがっかりした。幼児教育期についての佐藤ママの考えについては書かれていなかった
というようなものも見られました。
私にとっては、
・「これぞ子育ての醍醐味!」という前向きな考え方
・3男1女を東大理Ⅲに合格させた著者が6歳までの子どものために整えた環境
を学ぶことができて良かったです。
メリット・デメリット
『6歳までにこう育てました』を読むメリットは、3男1女を東大理Ⅲに合格させた著者の
- 子育てへの向き合い方
- 著者が6歳までの子どものために整えた環境
を知ることができることです。
デメリットとしては、本としてはあっさりした文量であるため物足りなく感じるかもしれません。
でも、上記のようなメリットを得られるなら、忙しい子育て中の人にとってはこれくらい端的にまとまっている方が良いのではないかと思っています。
おすすめする人
『6歳までにこう育てました』をおすすめする人は、子どもに高い学力を持って欲しいと思っている方で、子どもが1歳くらいから小学校1年生くらいまでの方になります。
3男1女を東大理Ⅲに合格させた著者の本ですので、子どもに高い学力を持って欲しいと思っている方には本書をおすすめします。
そのうえで、子どもが1歳くらいの方には特におすすめしたいです。
勉強の「3年先取り」のところで書きましたが、「1歳から3歳までに、ひらがな、1桁の足し算ができるようになる」という目標が本書に出てくるからです。
逆に、子どもが1歳になっていない段階で読むのは早すぎる内容であるように思います。私の実体験としては、1歳までは幼児教育以前の0歳児独特の子育て方法を学ぶ方が良いと考えるからです。「3年先取り」は3年ごとの幅があることがポイントなので、子どもが1歳になってから気楽に読み始めるくらいが良いと思いました。
他にも、子どもが小学校1年生くらいまでの方にもおすすめしたいです。
私がそうだったのですが、ある程度子育てをした人だからこそ、自分の子育ての実体験を基準にして参考にすることができるからです。また、小学校1年生くらいまでであれば生活習慣の見直しや先取り学習などを取り入れやすいのではと思っています。
子どもの成長のために1日でも早く読もう
子どものために『6歳までにこう育てました』に書いてあることを実践しようと思った場合、1歳くらいから行動する必要が出てきます。ですので、子どもが1歳以上になっている場合には1日でも早く本書を読んでほしいと思っています。
これは勉強についての「3年先取り」を意識しての私の意見です。
仮に「3年先取り」を自分の家庭に取り入れないにしても、本書には6歳までの子育てに参考になることが多く出てきます。数々の参考になる方法を取り入れるのなら早い方が良いと思います。
子ども(3男1女)を東大理Ⅲに合格させた著者の
- 子育てへの向き合い方
- 著者が6歳までの子どものために整えた環境
は、他の子育て本にも出てくる内容も含まれていますが、3男1女を東大理Ⅲに合格させた著者独特の子育ての方法(勉強の「3年先取り」など)も出てきます。独特の方法が気になる方には読むことをおすすめします。
まとめ:子どもが自信を持って学べる環境を整えよう
この記事では、子ども4人(3男1女)を東大理Ⅲに合格させた母である著者が6歳までにやっていた子育ての内容が書かれている本、佐藤亮子(2019)『3男1女東大理Ⅲの母 私は6歳までに子どもをこう育てました』中央公論新社を紹介しました。
本書の概要を私なりの視点で紹介すると、
- 育児の心構え(「これぞ子育ての醍醐味!」、きょうだいはみんな一緒)
- 子どもとのコミュニケーション(子どもにきちんと向き合って言葉で伝える)
- 幼児教育、習いごと(勉強の「3年先取り」、習いごとを選ぶ3つのポイント、遊ぶタイミングを逃さない)
が参考になりました。
本書を読んだ私(ダイチ)の感想としては、本書に書かれている内容で子育てをされてきた子どもは、東大に行っても不思議ではないと思いました。また、結論と、結論に関連する理由や著者の具体例が書かれているのみで余計な内容がほとんどなかったため、とても読みやすい本でした。
本書を読み、取り入れることができる方法を取り入れることで、子どもが自信を持って学べる環境を整えていきましょう!