子どもに読み聞かせをしようと思った時に、どんな本を買ったら良いんだろうと思ったことはありませんか。
この記事では、絵本を卒業し始めて少しずつ物語(童話)に興味を持ち始めた子どもに読み聞かせをするためのおすすめの本として、秋田喜代美(監修)(2015)『こころを育てるおはなし101』高橋書店を紹介します。
こんにちは。ダイチです。
私は、2人の子ども(2歳差)の父親で、育児と仕事の両立を目指しています。
育児に役立つ情報を共有したいと思い、ブログを作っています。
この記事を読んでいただけると、物語(童話)に興味を持ち始めた子どもに読み聞かせをするためのおすすめの本を知ることができて、楽しい読み聞かせができるようになるかもしれません。
『こころを育てるおはなし101』とは
『こころを育てるおはなし101』とは、多くても4ページに要約した日本と世界の童話を101作品収録した本です。
絵本ではなく、子どもに物語を読んで聞かせることを目的としている本です。ただし、各ページには物語を象徴する挿絵もあります。
東京大学大学院教育学研究科の秋田喜代美教授が監修者となっている本で、読み聞かせの子どもへの効果を意識して作られています。
じつは、小学校低学年までに読み聞かせを受けた子どもは、自分の気持ちを表現したり、人の気持ちを理解したりする力が、豊かに育つことがわかっています。それは、おはなしをとおして、たくさんのことば・人・世界とであい、気持ちを感じる力が磨かれるから。
秋田喜代美(監修)(2015)『こころを育てるおはなし101』高橋書店
特徴(「7つのきもち」と「4つの楽しみ方」)
本書の特徴は、「7つのきもち」と「4つの楽しみ方」を意識して構成されていることです。
7つのきもち
本書は、「ウキウキ」「ワクワク」「ナルホド」「ゲラゲラ」「ジーン」「ハラハラ」「ビックリ」という気持ちを感じることができる物語がバランス良く収録されています。
4つの楽しみ方
そして、本書は4つの章に分かれています。
第1章 ことばの響きを楽しむ
第2章 ストーリーの楽しさを味わう
第3章 登場人物の気持ちになる
第4章 知らない世界を想像する
4段階に分かれて構成されていて、子どもの発達段階に合わせて読み聞かせができるようになっています。
ダイチの活用方法
私は本書を寝る前の読み聞かせに活用しています。
1日に1話ずつ読んでいます。
元々睡眠導入として、寝る前の絵本の読み聞かせをやっていました。その延長で本書の読み聞かせも始めました。
1つの物語が多くても4ページに要約されているので短時間で読み聞かせができます。育児と仕事で忙しい毎日でも継続することができます。
長男が4歳の時に購入しました。気になる物語があれば「これを読んで」と新しい童話を指定してきますし、お気に入りの物語ができれば何日も同じ物語を読んで欲しいと希望してきます。
101もの物語があるので、親子で「今日はどれを読もうか」「今日もこれを読もうか」と言いながら童話を楽しんでいます。
評価
読み聞かせの童話を買おうと思っているものの、何を買ったら良いか迷っている方はまず本書を購入してください。それくらい高評価をしています。
理由としては、これ一冊あれば他の童話の本をほとんど買わなくてもよくなるからです。
定価1,700円(税別)で101作品を楽しめます。他にどんな童話を買う必要があるのでしょうか。
多くても4ページに要約されているので内容があっさりしていることは否めませんが、それでも十分楽しめます。
各童話を深く知りたくなったらその作品を購入すれば良いのです。
メリット・デメリット
メリット
本書を購入するメリットは以下の4点があります。
- これ一冊で子どもに読み聞かせたい童話をほとんど網羅できる(101作品)
- 本書の特徴(「7つのきもち」と「4つの楽しみ方」)でいろんな童話をバランスよく、また、子どもの発達段階に応じて読み聞かせができる
- 多くても4ページに要約されているため、読み聞かせの時間が短い
- 読み聞かせの時間が短いので、読み聞かせを継続することができる
デメリット
本書のデメリットは以下の1点があります。
- 1つ1つの物語が簡略化されている
1つの物語が多くても4ページに要約されているからです。よく知っている物語を読むと、「え、もう終わり?かなり端折っているなぁ」と思うものもあります。
どんな人におすすめか
本書の購入をおすすめする人は、以下のような人です。
- 子どもに童話を買おうと思っているがどれを買ったら良いかわからない人
- 子どもにいろんな童話を幅広く知って欲しいと思っている人
- 子どもに読み聞かせを継続的にしたい人
逆に、以下のような人には本書をおすすめしません。
- 子どもに読んで欲しい特定の童話がある人
このような人は、本書ではなく、読んで欲しい特定の童話が詳しく書いてある本を買った方が良いですね。
子どもが絵本を卒業し始めたタイミングなら買いましょう
最後に、私が本書を買ったタイミングについて書きたいと思います。
長男が4歳になった頃です。
それまでは、絵本を読み聞かせていて、一緒に絵を中心に楽しむ感じでした。
それが段々と、絵本ではあるものの、かなり長めの物語にも興味を持つようになりました。絵を楽しんでいるというよりも、物語の内容を楽しんでいる感じです。
そこで、小学校に入る前までに簡単で良いのでいろんな童話を知って欲しいと思い、本書を買いました。
まとめ:101の物語を親子で楽しもう
この記事では、多くても4ページに要約した日本と世界の童話を101作品収録した本『こころを育てるおはなし101』について書きました。
絵本ではなく、子どもに物語を読んで聞かせることを目的としている本です。
本書を購入するメリットは以下の4点があります。
- これ一冊で子どもに読み聞かせたい童話をほとんど網羅できる(101作品)
- 本書の特徴(「7つのきもち」と「4つの楽しみ方」)でいろんな童話をバランスよく、また、子どもの発達段階に応じて読み聞かせができる
- 多くても4ページに要約されているため、読み聞かせの時間が短い
- 読み聞かせの時間が短いので、読み聞かせを継続することができる
私は
- 子どもにいろんな童話を幅広く知って欲しい
- 子どもに読み聞かせを継続的にしたい
この2点を目的に本書を購入しました。そして、満足しています。
『こころを育てるおはなし101』を使った読み聞かせで子どもと楽しい時間を過ごして、育児を楽しんでいきましょう!