片づけ方法をいろいろ試してはいるものの、効果を実感できなかったことはありませんか。特に子どもが生まれると時間不足に直面して片づけの継続が困難ですし、そもそも効果的な方法を見つける時間がない場合もあります。
この記事では、近藤麻理恵(2019)『人生がときめく片づけの魔法ー改訂版ー』株式会社河出書房新社(以下、『片づけの魔法』)に書かれていた「こんまりメソッド」の概要と本書の魅力を私(ダイチ)の感想を交えながら書いています。
こんにちは。ダイチです。
私は2人の子ども(2歳差)の父親で、育児・家事と仕事の両立を目指しています。
そして、育児・家事に役立つ情報を共有したいと思っています。
『片づけの魔法』を読み、「こんまりメソッド」を実践することで、ストレスの軽減、家族との円満な関係の構築、自分時間の確保など、この記事を読んだ方の充実感や幸福感の向上に貢献できれば幸いです。
『片づけの魔法』とは
著者
著者は近藤麻理恵(こんまり)さんという方で、片づけコンサルタントです。
5歳から主婦雑誌を愛読。中学生のときに本格的に片づけ研究を始め、大学在学中の19歳のときにコンサルティング業務を開始し、独自の片づけ法「こんまりメソッド」を編み出しました。
2010年に出版した改訂前の『片づけの魔法』が世界40ヵ国以上で翻訳出版され、シリーズ累計1,000万部を超えています。
「KONDO」という言葉がアメリカでは「片づける」という意味として使われているとのことです。
2010年の出版当時の反響は今でもよく覚えています。
気になっていた本ではあったのですが、当時の私は読みませんでした(後悔)
調べてみたら、本当に「KONDO」が動詞として使われていそうですね。
URBAN DICTIONARYで「kondo」を検索した結果
上記のリンク先にある用例に「I have too much clothing. I need to kondo the shit out of my closet.」とあり、本来の意味で使われていますね。もう1つの用例の「I kondo’d that dude I was dating. He did NOT spark joy.」には笑ってしまいました。
妻からKONDOされないようにしたいと思います。
概要
『片づけの魔法』は、「こんまりメソッド」という片づけの正しい方法が書かれている本です(メソッドの概要は後述します)。
そして、
- 片づけることで人生が大きく動き始める効果
- メソッドの理由
- レッスンでの事例
が書かれています。
片づけることで人生が大きく動き始める効果などの詳細は是非本書を読んで確認してみてください。メソッドの理由やレッスンでの事例があるので納得感が凄いです。「こんまりメソッド」で片付けしたくなること間違いなしです。
『人生がときめく片づけの魔法2』との違い
『片づけの魔法』の続編として『人生がときめく片づけの魔法2』(以下、『片づけの魔法2』)があります。
内容としては、『片づけの魔法』を読んだ後の人で、片づけがなかなか進まない人のための事例集兼補足説明のような位置付けの本です。
基本的に『片づけの魔法』だけを読めば十分です。『片づけの魔法』の内容だけで十分実践的だからです。
- 『片づけの魔法』を読んだけど、片づけがなかなか進まない人
- 「こんまりメソッド」への理解を深めたい人
- 著者のファン
は『片づけの魔法2』も購入しましょう。
私は著者のファンとして『片づけの魔法2』を買って読みました。
改訂前との違い
改訂前との違いは、オフィシャルブログによると「普通に読んだだけでは、おそらくほとんどの方が、どこをどう変えたか気づかない」とのことです。
ですが、「(こんまりさんの)子供達が将来、この本を読んだ時に堂々と胸を張っていられるものかどうか」を考えて違和感があるところは直したとのことです。
素直に改訂版を読みましょう。
「こんまりメソッド」とは
「こんまりメソッド」の概要は、一気に
- モノを捨てるかどうかを見極める
- モノの定位置を決める
ことで片づけをするというものです。
一気に
一気に片づける趣旨は、片づけの習慣に対する意識の変化を劇的に起こすことにあります。
次から書く2段階を一気に経験すると、その衝撃で片づけに対するマインドが変わる。その結果リバウンドも起こらなくなるからです。
「一気に」の期間は、著者の個人レッスンの場合最長で半年とのことでした。
モノを捨てるかどうかを見極める
モノを捨てるかどうかを見極めるとは、ときめくモノを残し、ときめかないモノを捨てるということです。
手順としては、
- 「理想の暮らし」を考える
- 「なぜ、そんな暮らしがしたいのか」を深める
- 「触ったときに、ときめくか」を基準にモノを残す
になります。
3つ目のモノを残す段階では、場所別ではなくモノ別にするのがポイントです。そして、モノ別として、衣類→本類→書類→小物類→思い出品の順に残すか捨てるかを見極めていくことになります(難易度の低い順)。
モノの定位置を決める
モノを捨てるかどうかを見極めた後は、家に自分にとってときめくモノしか残っていないことになります。この残ったモノの収納場所を決めることが2段階目になります。
収納場所を決める時のポイントとしては、収納場所を分散させないということです。持ち主別にモノ別でまとめるということになります。
家族がいる人の場合は、家族別に収納スペースを分ける。コーナーは1人一か所であるという一点集中収納法も紹介されていました。
ダイチの感想
モノを捨てる方法に感動
「こんまりメソッド」、特にときめくかどうかを基準にモノを捨てる方法に感動しました。
感動しすぎて『片づけの魔法』を読んだ後、実際に衣類と本をすぐに捨てました。衣類はかけるモノを整えたのでクローゼットの見栄えが良くなりました。本棚に収納していた本も半分になってかなりスッキリしました。
私はモノが多いのを嫌うタイプで、それなりにモノを捨てたがるタイプです。ですが、なんとなくモヤモヤしながら残していたモノもありました。それがときめくかどうかが基準と言われて腹落ちし、モノを残すか捨てるかの優先順位をつけることができるようになりました。
人生が大きく動き始める効果が期待できる
「こんまりメソッド」を実践すると、人生が大きく動き始めるという効果があります。この効果は期待できると思います。
私の場合、本を捨てた時に効果が期待できると実感しました。
買ったけどもまだ読んでいない本、かつ、将来読む(使う)可能性のある本を残すか捨てるかを判断する時に、これからの人生(時間)に関連するときめきを与えてくれる本かどうかを基準に残すか捨てるか判断をしました。この基準で残った本はこれからの人生を動かす指針(本を読んで行動するきっかけ)になると思います。一方で、この基準で捨てた本は、読まないという選択をしたことで将来の無駄な時間を削ることができたと言えると思います。このように感じた時に、人生が大きく動き始めるきっかけになったと思いました。
著者は凄い人
著者のこんまりさんは凄い人です。
凄いというのは、本が全世界で売れたことや社会現象を起こした人という意味ではなく、ひたすら片づけのことを考えているんだなと実感するという意味の凄さです。
私は本書を読み始めてからすぐに良い意味で「この著者は片づけフリークかも。というか片づけのヘンタイっぽい」と思いながら笑ったり真顔になったりを繰り返しながら読み進めていました。
そうして読み進めていると、著者も自分で自分のことを「片づけのヘンタイ」と書いていて「私もそう思っていました」と心の中でつぶやいてしまいました。
その凄い人が書いた本だけあって『片づけの魔法』は中身が濃く、読み応えがあります。
子育て中の人に役立ちそうな部分もある
このブログは育児ブログなので、子育て中の人に役立ちそうな部分もピックアップして紹介したいと思います。
「家族にイライラするときは、自分の部屋に原因がある」という項目に
自分のモノだけを黙々と片づけていくこと。すると、あとを追うように家族が(中略)片づけをしはじめる(中略)それに、自分のモノを黙々と片づけていると、(中略)少しくらい家族が散らかしていても、まったく気にならなくなる
近藤麻理恵(2019)『人生がときめく片づけの魔法ー改訂版ー』株式会社河出書房新社
という記述がありました。自分のモノだけを黙々と片づけていきたいと思います。
インターネット上の口コミ
インターネット上の口コミを見てみると、
- 日々の生活に変化がおきています。私にとってすごく良い刺激になった本です
- この本だけは人生で何度も読み返しています
- 守備一貫した哲学を感じさせるものでアメリカで人気になるのもよく分かる
というようなおすすめする口コミもある一方で、
- 図解があったら良かった
- 後半に行くほどスピリチュアル感の増す書籍
- (嫁が)私のものまで勝手に捨てようとします
というようなものも見られました。
『片づけの魔法』を読んでいると確かに図解が欲しいと思いました。図解がない点は残念な点だと思います。ちなみに、『片づけの魔法2』で衣類の畳み方などの図解が登場します。
「ときめき」「魔法」という言葉があるので、スピリチュアル感があるのは間違いないと思います。この点は好みが分かれるところだと思います。本書で書かれている表現に「片づけはマインドが九割」というものがあります。この意味で本書と片づけの価値観が合わない人にとっては合わない本になると思います。
海外では本書が「スピリチュアルと宗教」の棚に並べられたりしているようなので、片づけ方法が書かれた本というよりも自己啓発本に近いものと思って読んだ方が良いのかもしれません。
私にとっては、片づけの価値観がぴったり合った本でした。
「(嫁が)私のものまで勝手に捨てようとします」という口コミについては、奥様が本書の理解を間違えているだけなのですが、本書に興味がない旦那さん側からしたらクレームの1つも言いたくなるだろうなと思いました。
メリット・デメリット
『片づけの魔法』を読むメリットは、
- 「こんまりメソッド」という片づけの正しい方法を学ぶことができる
- 実践すれば、人生が大きく動き始める可能性がある
だと思います。
本書を読むデメリットとしては、
- メソッドを実践する行動力がない場合、本を読んだだけで終わる可能性がある
になると思います。
どのノウハウ本にも共通するデメリットだと思いますが、本書と価値観が合うと思った私ですら子育て・家事と仕事の合間に片づけを実践することに時間的な課題を感じています。
読んだだけで終わらないように自分のペースで「こんまりメソッド」を実践していきたいですね(本当は一気にやらないといけないのですが)。
おすすめする人
『片づけの魔法』をおすすめする人は、
- 片づけ方がわからない人
- 片づけ方法をいろいろしらべて実践しているけど、うまく片づけることができていない人
です。
特に後者の人は、マインド面が合えば片づけをする動機が強くなって片づけることができるようになると思います。
「祭りの片づけ」を1日でも早く終わらせよう
人生が大きく動き始めるという「こんまりメソッド」の効果を最大化するために、『片づけの魔法』を読んで1日でも早く「祭りの片づけ」を終わらせましょう。
「こんまりメソッド」では、「祭りの片づけ」と「日常の片づけ」が区別されています。
「祭りの片づけ」とは、「こんまりメソッド」を実践(一生に一度)することで理想の生活を送れる状態にすることです。
そして、「日常の片づけ」とは、「祭りの片づけ」後の片づけのことで、モノを使ったら元の場所に戻すことをいいます。
1日でも早く、理想の生活や人生が大きく動き始めるという効果を楽しみたいですね。
まとめ:「こんまりメソッド」で片づけて、人生を良くしよう
この記事では、『片づけの魔法』に書かれていた「こんまりメソッド」の概要と本書の魅力を私(ダイチ)の感想を交えながら書きました。
「こんまりメソッド」の概要は、一気に
- モノを捨てるかどうかを見極める
- モノの定位置を決める
ことで片づけをするというものです。
私(ダイチ)が思う本書の魅力は、
- ときめくかどうかを基準にモノを捨てる方法に感動する
- 人生が大きく動き始める効果が期待できる
- 著者は凄い人
- 子育て中の人に役立ちそうな部分もある
です。「こんまりメソッド」を実践して片付けることで、ストレスの軽減、家族との円満な関係の構築、自分時間の確保などの理想の生活を実現し、充実感や幸福感を向上させて人生が大きく動き始めるきっかけを作っていきましょう!